IDCFクラウドのお客さまに、「どのようなきっかけで」「どのような思いで」使ってくださっているのかをお聞きするこのインタビュー、今回は「IDCFクラウドには、衝撃を受けました!」と語ってくれた斉藤孝之さんのお話です!
IDCフロンティア スタッフ(以下IDCF):まずは、斉藤さんについてお聞きしたいのですが。斉藤さんの社会人1年目は、どのようなお仕事をされていたのでしょうか。
斉藤孝之さん(以下斉藤さん):僕ね、社会人1年目はIT業界じゃなかったんですよ。ガラス工場で働いていたんです。
IDCF:ガラス工場ですか。意外です。どんなガラスを扱っていたんですか。
斉藤さん:業務用の精密機器のガラスですね。当時、職場は職人だらけでした。
IDCF:職人気質の人たちに囲まれていたんですね。その後、IT業界に行かれたのですか。
斉藤さん:ええ、そこからサーバー運用会社に入りました。
IDCF:お仕事、ガラリと変わったのではないですか。
斉藤さん:そうですね。僕はもともと、パソコンが好きで個人的にさわっていましたし、ユーザーコミュニティなどにも参加していたので、そこそこ通用するかなと思っていたんです。でも、その運用会社で、サーバーの知識はまったく別物なのだと知って。そこからは、とにかく勉強しましたね。
IDCF:斉藤さんは、今も会社で勉強会を主催されることがあると聞いています。
斉藤さん:そうなんです。ITの現場エンジニアの人材不足が深刻だなと思って、職業訓練学校で先生をしていたこともあるんです。
IDCF:わあ、先生ですか。
斉藤さん:ええ、IT資格を取得する3ヵ月コースなどを担当していました。生徒さんに教えなくちゃいけないので、そこでも勉強しましたね。
IDCF:生徒さんのITスキルもさまざまですよね。
斉藤さん:ええ、パソコンに触ったことがない、という生徒さんもいましたよ。「パソコンの電源どこですか」から始まって、資格試験を受けるところまでお付き合いしていました。
IDCF:斉藤さんのレクチャー、受けてみたいです。クラウドを使うようになったのは、いつ頃からですか。
斉藤さん:2009年頃、ウェブサーバー系のシステムを運用することになって、そこでクラウドを使うようになりました。クラウドはすべてさわってみる、というのが僕のポリシーで。そこでは、クラウドとオンプレミスの環境と半々だったんですけど、お客さまに仕組みを作って提案する、ということをひたすらやりました。お客さまの前では、「やらない」という選択肢はなくて。ひたすら「やる、やる、やる」の毎日でした。
IDCF:忙しそうですね。
斉藤さん:忙しかったですね。サーバーのトラブルシューティングは、とにかく数をこなしたと思います。最後には、どんなトラブルシューティングも怖くなくなりました。
IDCF:どんなトラブルも、どんと来い、ですか。
斉藤さん:どんと来い、です(笑)。
IDCF:そうやって怖いものがなくなると、次はどこを目指すのでしょう。
斉藤さん:トラブルシューティングの経験から、運用を作る立場に興味が湧きましたね。クラウドの運用サービスを作るマネージメントですね。
IDCF:そうなんですね。IDCFクラウドは、2014年10月15日リリースしたのですが、斉藤さんとのIDCFクラウドが出会ったきっかけってなんでしたか。
斉藤さん:たしか、IDCフロンティアからのメルマガだったと思います。
IDCF:メルマガですか。
斉藤さん:ええ。そこでIDCFクラウドを使い始めたんですけど、僕、そこで仮想マシンの起動の速さに、衝撃を受けたんですよ。
IDCF:衝撃、ですか。
斉藤さん:はじめはその起動の速さに気が付かなかったんですよ。他のクラウドサービスだと、仮想マシンを作成してから起動が完了するまで時間がかかるじゃないですか。それを見越して、仮想マシンを作り始めたら、他の作業をしながら待つのが当たり前になってしまっていたんです。だから、最初は気が付かなかった。
IDCF:どんなきっかけで、それに気づいたのですか。
斉藤さん:あるとき、作成し始めたばかりの仮想マシンに対して、何の気なしにsshログインのコマンドを打ったんですよ。そうしたら、そのまま仮想マシンにログインできてしまって。
IDCF:なんと。
斉藤さん:コマンドを打つまでのわずかの間に、仮想マシンが起動していたんですよ。「これは何かの間違いではないか」と思いました。
IDCF:でも、間違いではなかった。
斉藤さん:そうです。それで僕、起動までの時間を計ってみたんです。
IDCF:そこでちゃんと計ってみるんですね。
斉藤さん:そうしたら、本当にものの20秒で仮想マシンが起動していた。「これが月額500円の仮想マシンだなんて、おかしくないか?」と、衝撃でしたね。
IDCF:IDCFクラウド再発見ですね。
斉藤さん:僕は、「起動が速い」のが、クラウドの根幹だと思うんですよ。欲しいときにすぐにサーバーが手に入るのが、「Theクラウド」だと思いませんか。
IDCF:は、はい。
斉藤さん:そこから国産クラウドに対する考え方が変わりましたね。しかも、これはたまたま起動が速くなったのではなくて、ちゃんと狙って速くしたんだ、とその後、中の人に聞く機会があって。それってエンジニア魂をくすぐるじゃないですか。その後に参加したIDCフロンティアのイベントでも、中の人が「今後も、とがったサービスを出していく」と明示的に話していて。なるほど、「とがって」いるなと思いました。
IDCF:会社の方向性にも注目していただいて、ありがとうございます。そんな斉藤さんが大事にしていることって、なんですか。
斉藤さん:人との出会いですかね。社会人1年目のガラス工場で、義理人情ってこういうものだと教わりましたから。
IDCF:そうなんですね。
斉藤さん:人との出会いって、プライスレスですよね。先ほど、IDCFクラウドの起動の速さについて言いましたけど、今はそれ以上に、IDCFクラウドを介して、コミュニティで人と会えるのが楽しいですね。
IDCF:イベントを企画する側としては、うれしいお言葉です。斉藤さんが、お仕事で一番うれしいのはどんな時ですか。
斉藤さん:シンプルですけど、サーバー運用をやっていて、お客さまに喜んでもらえた時が一番うれしいですね。
IDCF:なるほど。
斉藤さん:サーバー運用のプロとして、時にはお客さまとも議論するんですよ。こっちの方がいいと思ったら、とことんお客さまと話します。そこで本気でお客さまと渡り合うから、よりよいものと、よりよい関係が作れていると思っています。そういう中でお客さまに「ありがとう」と言っていただけるのが、一番うれしいし、やりがいがありますね。
IDCF:インタビューの締めくくりに、何か宣伝などありますか?
斉藤さん:宣伝ですか。あ、実家が九十九里浜で海の家をやっています。
IDCF:海の家ですか。
斉藤さん:ええ、「サーフガレージヤマサ」で検索してください。お近くにいらしたら、ぜひお立ち寄りください(笑)。
IDCF:ご実家が海の家だなんて素敵ですね。
▼斉藤孝之さんのブログ
「愛される運用監視」
▼斉藤孝之さんの九十九里のご実家
「サーフガレージヤマサ」
(編集後記)
IDCFクラウドからの情報発信に、誰よりも早く反応してくださる斉藤さん。サーバー運用のプロとしての熱い思いもお聞きすることができました。斉藤さん、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
(ビジネス開発本部オンライン開発部/木村史子)