各地で記録的な猛暑が続いておりますが、ここIDCF新宿データセンター近辺も大変に暑いです!サーバールームを一定の温度で保つ必要のあるデータセンターにとって暑さは大敵!さぞ冷房をガンガンに入れてギンギンに冷やしているのでは?と、ファシリティエンジニアリング部の佐々木に夏の暑さ対策を聞いてきました!
佐々木:新宿データセンターでは、 外気温35℃を目安に空調の室外機への散水を行っています。実際に見ていただいた方がわかり易いと思いますが、こんな感じです。↓
-おお!意外とアナログ。 直接水をかけてしまって大丈夫なんですね。
佐々木:はい、室外機なのでもともと雨に濡れても平気なものですからね。全く問題ありませんよ。データセンターで使っているのはかなり大きなものですが、基本的な冷却のしくみは家庭用のエアコンと一緒なので、ご家庭でもエアコンの効きが悪いなと感じた時は空調機に水をかけると効率的に冷えると思います。
-なるほど!今度やってみます!新宿データセンターではどのくらいの省エネ効果があるんでしょうか?
佐々木: ピーク時では、空調電力を6%ほど削減できています。
-6%は大きいですね。ずっと水をかけっぱなしかと思ったら、1回に出す量は思ったより少ないような・・。
佐々木:そうなんです。水をかけすぎると、今度は散水による電気代の削減より水道代の増加の方が大きくなってしまいあまり意味がないので。水量や時間帯のタイミングはかなり細かく調整しています。散水をはじめてもう5年目なのでその辺りのノウハウもかなり溜まってきましたね。
他にも、サーバールームはフロア全体でとにかく冷やすのではなく、エリアを細かく区切って温度管理されており、サーバーの消費電力に応じて空調設定の調整もしているそうです。
ガンガンのギンギン・・ではなく、夏の間も少しでも効率よく温度管理ができるような工夫をしています。